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静岡県富士宮市を中心に手作りの温もりを大切にする、布と学生服の店|望幸

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温もりブログ

針の起源
2018年07月23日 手芸用品 
こんにちは。
7月も半ばを過ぎ、学生さんは夏休みがそろそろ始まる頃でしょうか??

夏休みといえば小学生や中学生のころ、毎年自由研究は何にしようかと悩んでいたことを思い出しましす、、、。
工作をしたりもしましたが、なんで?どうして?と思ったことを調べたりした時間が楽しかったのを思い出し、ソーイング用品に興味を持ってもらえたら嬉しいな、、、と思いまして、そんな今回は物事を調べるということで、『縫い針』の起源をお話してみようと思います。

縫い針の歴史は古く旧石器時代後期、西ヨーロッパ、特にフランスを中心に広がった石刃を主体にした文化のマドレーヌ文化に骨角器のめどのある針(糸を通す穴がある針)が見られるほか、古くから各地に骨製・象牙製・青銅製などの針が見られるそうで、時代とともに黄金針・青銅針・鉄針・銅針へと進展していったようです。

最初は剥片石器〔はくへんせっき〕の一部を尖らせた錐〔きり〕で毛皮に孔を開け、そこに動物の腱や皮を細長くさせて作ったひもなどを通してとじ合わせていたのでしょうが、やがて旧石器時代後期前葉のヨーロッパにおいて最後の氷河期に属する一文化のオーリニャック文化にいたって、骨や角を細かく自由に加工できるようになると、硬く丈夫なばかりでなく弾性に富み、しかも滑らかな骨角製の針様の尖頭器〔せんとうき〕(穿孔具〔せんこうぐ〕)が作られるようになったそうです。

『針』というものを作ったきっかけと思われることとしまして、旧石器時代後期、洪積世〔こうせきせい〕(約258万年前から約1万年前までの期間)最後のウルム氷期の寒冷な環境のもと、北部ユーラシア各地で狩猟生活を営んでいたホモ・サピエンス達が、防寒具としての皮製の衣服を改良するなかで工夫されていったものと思われているようです。

洋服も既製品が多く有りますが、道具を工夫して防寒具を作り、衣服を改良していなければ、もしかしたら今ある洋服も形が違ったかもしれませんね。

学生の頃、家庭科の授業で使ったくらいで後は針なんて使ってない、、、なんて方も多いと思いますが、実は元を辿るととても身近な、そしてヒトに密接な物なんです。

今では生地の種類も豊富ですので、その生地を縫うのに対して手縫い針の種類も豊富です。針の長さもミリ単位で違うものもあり、縫う人によって針の長さが縫いやすい長さ、縫いやすい太さも違います。
工場の方やメーカーさんが試行錯誤してくださり使いやすい針が色々出ておりますので、これからソーイングを始める方や針が縫いにくいと思ってらっしゃる方も、色んなメーカーさんの針を試してみて下さい。
望幸ではクロバーさんの縫い針や鳩枠印さんの針を取り扱っておりますが、みすや針など、店頭で扱いがない商品の取り寄せも出来ますのでお気軽にお声掛け下さい。
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タグ:   ソーイング