静岡県富士宮市を中心に手作りの温もりを大切にする、布と学生服の店｜望幸

今回は手縫い針のことについてお話させて頂きます。
針の太さや長さによって使う生地が違うのと、自分の使いやすい長さなんかもあり針の種類は本当に沢山あります。
雑巾を縫う針やパッチワークの針、刺繍の針など自分の作業に適した針が数多くあります。
そんな中から今回お話させて頂くのは、服を作る際に使う手縫い針についてです。
服を作る際に使う針として、和針と呼ばれる普通針と、海外からやってきたメリケン針。
普通針に比べてメリケン針の方が針穴が縦長になってるから糸が通しやすい。なんて声も聞きますが、用途によっては縫いにくかったり、折れやすいと感じる方も多いのではないでしょうか？
その秘密は針先にあります。
普通針はメリケン針と比べて、針先の細くなっている部分が長めに作られているのですが、和裁で使用する絹のような布は薄いので、繊細な針先でもスッと通るので、メリケン針より布通りが良いです。しかし、洋裁で使う生地は針先が細すぎると曲がってしまったり折れたりしてしまいます。
一方メリケン針は洋裁用なので、和針に比べて生地が厚い洋服地でも縫えるようになっています。洋裁用とありますが、日本では和裁は手縫いが主流なのに対して、海外ではミシンが使われていたので、運針をするため、というよりボタン付けや、まつり縫いなどの補助的なものだったそうです。メリケン針は太く長い針と、細く短い針が一緒になっているパッケージのものがありますが、長い針は大きな針目で縫いたいしつけや、スカートの裾まつりなどに使い、短い針はデシンなどのデリケートな素材を縫う時やバイアステープをまつったりするときに使用すると使いやすいそうです。

望幸では普通針やメリケン針の他にも取り扱っていますが、メーカーはクロバーさんの商品を多く扱っております。
というのも、和針の針穴は昔から丸穴といわれているのに対して、クロバーさんの針はその概念を改革した独自の楕円穴になっているんです。


楕円穴によって、穴の両側を厚くして強度を持たせつつ、縦を長目にして面積を大きくしています。針穴にはもう１つポイントがあります。写真をよく見ていただくと、針穴の上部に糸溝があるのが見えますでしょうか？この溝を設けることによって、運針する際の布抜けがとてもスムーズになるように作られているのです。

スムーズに縫えなくて悩んでらっしゃる方は、一度クロバーさんの普通針を使ってみませんか？針を変えるだけでソーイングが楽に出来るようになったり、長さを変えるだけでも違いますので、是非お試し下さいね。

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