温もりブログ
数年前にこのHPの新着ニュースで掲載した写真や店頭に飾ってあった振袖&袴をごらんになったお客様から作り方を知りたいという話を何度かいただいていたこのドール用の振袖!
なにを作ろうかなと思いながら、そういえば望幸は呉服屋さんなのに着物のこと知らないのも困るしな・・・と思い再チャレンジしようかと奮起!
まずはお振袖に合いそうな布選びから始まりました。
八掛の色や帯、重ね襟などは大奥様&呉服のスタッフに相談しセレクト
望幸プロデュースの振袖を作りたいと思います。
前回がミシンで作りましたが、今回は ちくちく チクチク 手縫いで作りました。
ミシンとは違い、一気に作ることはできないけれど、小さいものを作るには手縫の方が作りやすいところも多々ありました。
新人ちゃんたちも作ってみたらどうかな?振袖のことがわかるかも
それをこの温もりブログで紹介できることを夢見ながら作業を進めていきたいと思います!
材料
振袖
表地 45cm X 27cm
裏地(八掛・袖見返し) 32cm X 22cm
(平紐 リボン9mmX18cm 2本)
帯 30cm X 20cm
接着芯 12cm X 3cm
スナップボタン6mm 2組
※以下はすべてバイアス地
重ね衿 アヤテープ 15cm(15cm X 3cm)
帯揚 18cm X 3cm
帯〆 30cm X 1.5cm
毛色 並太50cm
半衿 10cm X 2.5cm
厚紙 9cm X 0.5cm
縫い方 基本は1本どり(指示があるところは2本どりでお願いします)
型紙はこちらから
振袖①
振袖②
振袖を作ります!
1.振袖のおもてのパーツを型紙から写し、カットする
表地から作るもの
前身頃(左右対称) X2
後身頃 X1
おくみ(左右対称) X2
袖(左右対称) X2
衿 X1
裏地から作るもの
袖見返し(左右対称) X2
※袖見返し以外の全てのパーツの縫い代は描く1cm
後身頃・衿 各1枚
前身頃・おくみは左右対称に各1枚づつ
袖・見返し 各2枚
合印をつけることを忘れない!
実際に反物からきものを作るときのパーツとは異なっています
2.前身頃とおくみを左右両方 縫います
①縫うパーツを間違えないように!します
②中表に重ねます
③印から印まで縫います
④縫い代をおくみ側に倒します
↑スタッフ おすすめクローバーさんの「コロコロオープナー」をご存じですか?
アイロンを出すまでもないけど、きちんと縫い代を開いたり、折り目をつけたいときには本当に便利なグッズです
軽い力でぬいしろ開き、ぬいしろ倒し、折り目付けが手早くできる優れもの
3.後身頃と前身頃の肩を縫います
①前身頃と後身頃を中表に合わせて、肩の部分を縫い合わせます
(必ず後身頃の型をとるときに、衿肩肩の印をつけることを忘れずに)
②反対側の前身頃も縫い付けます
③縫い代を開きます
肩がついたので、袖をおいてイメージ確認!
いい感じです
一応 これでも柄あわせ考えたんです!これでも
4.袖をつけます
①袖付けを縫います。
(前身頃を後身頃に袖付けの印が付けてあるのか確認!)
身頃とそでを中表に合わせて、袖山と肩縫い線と合わせてまち針を打ちます
↑縫い代を避けてまち針を打ちます
②袖付けを縫います!(縫い代はよけて縫います)
↑肩の縫い代を避けて、袖付けを縫いました!
↑一枚目 完成!
③反対側の袖付けを縫います
広げるとこんな感じに
④袖山を折り、袖口から袖下まで縫い合わせていきます
↑まち針をたくさん打ってみました(笑)
⑤左右の袖を縫います
⑥丸みを持たせるためにギャザーを寄せます。
縫い代から0.3cmのところに2本どりでぐし縫いをし、ギャザーを寄せます
⑦袖の丸みに厚紙で作った型紙をあて、糸を引っ張ります
⑧ギャザーが寄って丸みを帯たら、アイロンをかけます
5.ふりを縫います
①袖見返しは縫い代はありません!
縫い付け線と袖下と袖付け下の印がしてあるかを必ず確認してください
袖と袖見返しを中表に合わせて、袖の印と袖見返しの袖下、袖付け下の印をあせわてまち針を打ちます。
②袖つけ下から袖下、反対側の袖下まで縫います
③もう一枚の袖も同じように縫います
④縫い代を開きます
⑤袖見返しを表に返し、袖見返しの端を袖の縫い代にまつります。
袖口の縫い代をできあがり線で折ります
6.脇を縫います
①前身頃と後身頃を中表に合わせて、身八口から裾の印までまち針をうち、縫い合わせます。
②縫い代を割ります
③左右の身頃を縫い合わせると形が見えてきました!
頑張るぞー
7.八掛をつけます!
①振袖の裏地(八掛)のパーツを型紙から写し、カットします
縫い代 上部を除いて各1cm
後身頃 X1
前身頃 X2
おくみ(左右対称) X2
②それぞれのパートを中表に合わせて縫い合わせていきます(写真の順番になるように)
↑こんな感じにちくちくと!
③完成!縫い代を開きます
④きものと八掛を中表に合わせて、衿下→裾→裾→衿下を縫い合わせます。
⑤裾の角を縫い代をきちっと折り、抑えながら表に返します!
↑きれいに出なかったときには目打ちや針を使って形を整えます
⑥はっかけの端をきものの縫い代につけます
8.衿をつける
①衿つけのために、おくみの型紙を当てて斜めの衿つけ線を印つけします
②縫い合わせたきもの(前身頃・後身頃)を衿を中表に合わせて中心の印衿やおくみなどの印同士を合わせながらまち針を打ちます
③衿の縫い線の端から端まで縫います
④縫い代を0.3cmで切り揃えます
⑤衿を折り上げます
⑥半分に折り、襟先を縫います
⑦衿先の縫い代を0.3mmに切り、衿側に折ります
⑧縫い代を出来上がり線で折り上げます
⑧折り込んだ衿先を注意しながら表に返します
⑨衿をおもてにでないように気をつけながらまつります
⑩衿の丸みを綺麗に出すために、後身頃の縫い代に切り込みを入れます
⑫反対側の衿先までまつります
⑬衿がつきました!
9.重ね衿をつけます
大奥様のコーディネートで最近の重ね衿は金とかの2色使いが流行りのようで、そのようにしたらいい!とのアドバイスをいただき、2色を重ねることにしました!
アヤテープかサテンリボンかもちろんお好きな布でもかまいません!
ちょっと手軽にと考えて今回 リボンを活用!
ほつれを気にせずに作ることができます!
①アヤテープを半分に折り、縫い代を半分折り返し、まつります
②アヤテープ自体 厚みがあるので、半分折った状態でしつけをしました
③金色のリボンを半分に折り、縫い代分は中に折り、しつけます
ここでも大奥様にチェックを入れてもらいます!金色をどれくらいだしたらいいのか、ピンクをどのくらいだすのか、事細かく教えてもらいます!
④衿の中心と後身頃の中心、肩あきにもまち針をうち、衿 全体にまち針を打ち、まつります
⑤重ね衿がつきました
形を整えるためクリップで固定しておきます
振袖が完成しました!