温もりブログ
Tシャツキルトってご存知ですか?
自分達がきていた思い出のTシャツでブランケットだったりベットカバーだったり作るんです。
日本ではあまり見かけることはありませんが、アメリカでは子供が着ていたTシャツでベットカバーやタペストリー、ブランケットを作るTシャツキルトが有名で、お母さんが作ったり、作ってくれるお店があるそうです
アメリカは学校だったりスクールマークが入ったトレーナーやTシャツなどが制服であったりするため、それらを使って卒業の記念に作ることもおおいとか。
実は私もある映画を通じてこのTシャツキルトの存在を知りました。
今から十四年くらい前トワイライトという映画が人気をはくしました。
みなさん見ていました?ベラとエドワード 吸血鬼と女の子も恋愛?映画!
その当時、娘の習い事で一緒だったお母さん達と大盛り上がりしたんです。
その中で、大学に旅立つ娘 ベラにお母さんから昔 自分達が家族旅行した時に行き先々で買たトレーナーでベットカバーが贈られました。
それを見た私は、娘がこのダンスチームを卒業する時にこのTシャツで作ってみたいとずっと思っていました。
なので、このことが頭にあったために、必ず一枚しかない柄のものは手元に置くように、捨てることもゆずることもせずにずっと娘の部屋の片隅にためておきました。
その娘も昨年の1月、大学に進学のためチームと我が家から巣立った時、いよいよスタートだと思ったんです。
でも実際 Tシャツで作るラグやブランケットなどなどは日本ではあまり見かえることもなく、(アメリカのサイトなどではよく見かけます)私自身にノウハウもあるわけではなく、調べても調べても出てくるのは海外の人のブログだけ。(訳してやるのもなかなかの作業量)何から手をつけばじめたはいいが、あてもなく作り始めたために、先が見えなくなりそのまま1年間 ほたらかしにしていたんです。
しかもキルトなんてやったこともない!
望幸のスタッフにちょいちょいと(いやほぼほぼ全部に関わる)アドバイスを頂きながら重い腰を上げました!
いつできるかなんてわからない!できあがるのかも不透明
でも一緒に頑張ってきた思い出が溢れているものたちなのでちょっとがんばろうと思い、今年 2月に入って奮闘し始めました!
この温もりブログがいつアップできるのか、ちょっと日付けなのを入れながらご紹介できたらと思います。
流れとしては
1.Tシャツを選別をし、接着芯をはり、パーツとして使えるようにカットする
2.キルトトップ 全体のデザインを考える
3.パーツを縫い合わせて一枚にしてキルトトップを作る
4.裏布を縫い合わせる
5.表布・キルト芯・裏布を重ねて、まち針か安全ピンで固定する(キルト芯と裏布はトップよりも5cmくらい大きめにしておく)
6.ひたすらしつけをする
7.ミシンでキルティングしていく
8.パイピングする
5からが非常に心配ですが、スタッフSが大丈夫ですよと根拠のない自信を持って励ましてくれるので、その言葉にのっかかり、作業を進めていきたいと思います!
(この文章を打っているのは実は、トップがもうすぐできあがる時なんです。
工程を思い出せるうちに文章を作っていきます)
材料
Tシャツ 図案に合わせて枚数をご用意ください
接着芯
キルト芯
裏の布
キルト用定規
これは娘のダンスの大会でアメリカに行った時に、とある大きなスーパーで見つけました
その時はなにかしらに使えるかもしれない、お店に置いておけば何かしらにつかえるかも程度の思いで買ってきたものなんです。
まったくキルトの知識のない私ですがインチでメモリがついているので、これを基準にしてカットすれば効率があがると思い活用!
1番の働きものとなりました!
ローリングカッター→最強です!
1.Tシャツを準備していきましょう
1.Tシャツの選別
Tシャツを柄の大きさや、サイズによって分けていきます。
年度ごとでもいいかもしれません。
どのように並べたいのか、ちょっと考えながら行うといいかもしれないです
そうすると出てくる出てくる昔のTシャツ
シミもあれば、よれよれのもある
でもみていると思い出すんですよ、その頃のことを
楽しいことがなければやっていけない作業が多いと思うのでこの時間を楽しんでください
2.Tシャツを解体します
ハサミを入れてザクザク切っていきます。
あとで接着芯をつけて各々の大きさにカットしていくので慎重に、でも大胆で大丈夫です
3.裏に接着芯を貼ります
パーツの大きさのマックスを大体決め、接着芯を40X35にカットしました
Tシャツが伸びるため、接着芯を貼りました。
接着芯を貼ることによって伸びるのを押さえ、形が整い、カットしやすくなります。
また、ミシンをかけるときもニット用のミシン糸でなくても縫うことができます。
↑アイロンをかける時には押すようにかけて下さい
私はクッキングシートを間に入れることが多いです
↑反対にして表側からもアイロンをかけます
4.カットします
定規の線を活用して、中心を決めその大きさにカットしていきます!
縫い代も含めてカットします!
2.デザインを決める
大きさを全て同じにしてバイアスを置きながら作るのもよし、サイズがまちまちなので色々な大きさを揃えて作るのもよし・・・
今回は三歳の頃から高校3年生までのTシャツを合わせて作っていこうと思ったので、Tシャツの大きさ自体が変わってくるので細かいブロックを決めて作っていくことにしました。
そこで活用したのがエクセルで作った表です。
ただ単にセルを小さな正方形に作り、色を塗っていくことでイメージを固めていくようにしました
細かくTシャツの種類と大きさを書き出してもイメージが湧かず…
エクセルで塗りつぶし、そこに絵柄を書き入れて!そうすると間違えることなく自然にできてきます
はじめ、全面デザインしてしまおうかと思いましたが、Tシャツの種類など把握もしきれずうまく考えがまとまらず、半分を4つのブロックに分けて考え、そしてそれを埋め込んでからバランスを考えるようにしました。
図案ができたら並べてる
違和感を感じたら入れ替える
その度に大きさを確認しながら入れ替えていきます!
↑置いてみてから考えます!これを何度も繰り返します
この入れ替えによって縫い代が1/2インチとってあったのが1/4になってしまうことも!
でもバランスのほうが優先ですよね
上部が縫い終わり、撮った写真を置いて、下のデザインに入ります
パソコン上で大体大きさを考えて、わかりやすくするために下手くそでも(笑)イラストを書き入れていきます
大きさも考えずに作っているのでうまくまとまったらいいなととても柔軟性をもって(適当なんですけどね)考えていきます
3.トップを縫い合わせていく
1.縫い代を合わせて、まち針を打つ
2.ミシンで縫います
どんどんパーツを縫い合わせていきます
↑大きさを確認しながらTシャツを置いて、パソコンで図案を作成していきます!
ここまできました
あと少しで完成です
本来キルトは縫い代を片側に折り、縫い代のない 下側を縫っていくのがルールだそうですが、布の厚みも考え、縫い代を割って縫っていくことにしました。(後日談:でも結局は片側におり、低い方を縫う方が縫いやすいかもしれない。物事にはきちんと道理があるんですよね!)
どうキルティングしていくのかがその都度 考えていくことにします。
というか、どのようにできるかが全く未知数となっております(笑)
いよいよキルトトップの完成です!
Tシャツの種類が豊富なうちはいいのですが、最後 自分のこだわりとかが入り、ピースがうまくうまらず、娘の部屋を何往復したかわかりません!
でも小さい頃から大学までのTシャツを入れることができたので私としては大満足です
さぁ、富士山登山で例えると三合目に辿り着いたかどうか!
これでもう終わりでもいいんじゃないのか…というのが頭を何度も何度もよぎりますがここまできたら完成まで突き進もうかと
ここからまたひと頑張りします。
ここからは広い場所でなければなかなか作業することができません!できれば和室…畳の部屋がおすすめだそうです
4.裏布とキルト芯を用意します
今回 出来上がりが縦100インチ 横63インチ
センチにするとだいたい254cmX 160cm
ミシンで縫えるのか不安ですが やれるとことまでやっていきたいと思います!
縮んだり、ずれたりする可能性があるので、長さ、幅とも20cmくらい多めに取りました
1.裏布を縫います
ミシンで縫います
2.キルト芯を縫い合わせます
キルト芯は大きさに合わせて、重ねてその部分をしつけするくらいの大きさでいいので縫います
4.しつけをます
ここからキルトトップとキルト芯、裏布を重ねてしつけをしていきます
1.キルトトップとキルト芯・裏布を重ねます
裏布を広げてみました
↓布をぱんと貼ってピンで刺すとずれなくていいです!
そのためにも畳の部屋がおすすめです
キルト芯を重ねました
布の中心から空気を抜くように、シワをなくしていきます
キルトトップも重ねました
ここでもシワがないように中心から手でアイロンをかけるように伸ばしていきます
終わったらトップからピンで抑え置きます
そうすることでずれたり、シワが出ることを最小限に抑えることができます
2.しつけをかけます
やはりしつけはしつけ糸でかけるといいです!
まず、順番としては中心から 縦と横を縫います(これはどちらからでもかまいません)
今回、私は中心から左右の横をしつけをかけてから、縦に上下 しつけをかけました
そのあと、放射線状に中心からしつけをかけていきます。
なにせ、初心者…どのくらいでしつけていいのかわからず、細かーくやったわりにはこれでいいのかと思いましたが、キルティングされているようでワクワクしてきました。
ここまで終わったら、隙間をうめる?ようにしつけをかけていきます
これも中心から外側に縫いました。
よれないように対角を埋めていきます
↑イメージはこんな感じにしつけをかけます!(①から④は決まってはいませんが対角に行った方がずれが少ないです!)
こんな感じです!
裏布はこんな感じにしつけられています!
しつけだけで4〜5時間くらい 指の先が痛くなりました笑笑
そのときに「この針を使うといいですよ」と勧められたのがキルトしつけ針という縫い針です!
針を変えただけで効率が上がる 上がる!(長さも2種類が入っているので用途に合わせて使えます)
でも確かに畳の上で作業をすると裏布までしっかりとすくえるので作業効率は本当によかったです!
でも、もう完成したかのような充実感!を十分に味わうことができました。
ここからはミシンの中に入るのか、はたしてどうなるのか…
でも手縫いは本当に無理!一生かかっても縫い終わらない自信しかない。
本当にキルターの方への尊敬の念しかないです!とにかくミシンと一緒に頑張ります!
5.ミシンでキルティングをする
今回 Tシャツの裏に接着芯をつけたので、ニット用のミシン糸を使わずに、シャッペスパン#60の生成り 103番を使用しました。
この103番の色は市販されているキルティングにも使用されている色のようで、どのような色にもあい、生地の風合いを邪魔をしないそうです!
キルト芯を縫っていても糸が絡むことなく縫うことができました
1.ミシンをかけます
一番初めに縫い始めた時の写真です
丸めて、丸めて、抑えながら縫いました!
机の上のものを薙ぎ倒し、縫っては広げて、また丸めて縫うの繰り返し。
肩こり、筋肉痛の繰り返しです!
↑片方だけとも思いましたが一枚のパーツが大きいので、1枚1枚のパーツを一周回れるように縫うことにしました
本来、中心から外側に向かって縫うのが基本ですが、あまりに大きすぎるため、4分の1を一つのブロックとして縫い、縦を中心から縫えたブロックは(自ずとですが)横は外から縫うようにしました!
それでもやはり基本というのは意味があり、中心から縫うパーツは縫っていってもずれが少なかったです。
また疲れてきても休むことなく、逆に一気にやりたがる癖は抜けず、裏布が重なっていたり、折れていたり、そうすると当たり前ですが、トップが合わないので、その時はニッパーで必死にほのいて縫い直しました!
布の重さでどんなに頑張ってもずれるし、真っ直ぐ縫えないし、送りが進まず縫い目が思いっきり細かかったり、直したいでもできないだろうなと思って妥協も必要と自分に言い聞かせました!
まぁ、酷評するとしたら娘しかないですからね
最後の1本
これを縫えばミシンかけ終わり
・・・と思ったら、全体を1周縫っていないとの指摘!
でもこれが終わったらパイピングするのみ
6.パイピングする
今回は裏布を使ってそのままパイピングをします。
1.端処理をします!
↑キルト芯と裏布を4.5インチの縫い代のところをカットします
(わかりやすいように2枚一緒に重ねてカットします)
2.キルト芯のみ2インチ残してカットします!
3.縫い代端から1/2インチのところに印をつけます
4.縫い代を半分に折り、アイロンをかけます
5.裏布を半分におり、まち針で止めます!
ここまでできたらあとはミシンで縫うだけです!
6.ミシンをかけます
しかしやはり曲がってしまう・・・・
でもここは我慢のしどき!
とにかく縫いまくります
角は本来なら三角を作りすっきりとさせたいと思いましたが、厚みがあるためうまくいかないと思い綺麗に織り込んで四角としました!
↓できあがり!
出来上がったのは3月9日
思う腰を上げてから1ヶ月弱での完成!
どうしても大きな縫い物なので、お休みの日に一気に縫うことが多く、もしやる気100%のまま作っていればここまで時間がかかることなく出来上がったと思います
これをアメリカに送ろうか、それとも帰国するまでとっておこうか!
喜んでくれるのか・・・
でも正直 私の自己満足が十分すぎるほと満たされたのでこれこそいい思い出が作れました!
ここまで大きなものでなければ、膝掛けぐらいならもっと簡単にできると思います!
ぜひ挑戦してみて下さい