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静岡県富士宮市を中心に手作りの温もりを大切にする、布と学生服の店|望幸

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温もりブログ

種類の多い手縫いの方法
2018年10月04日 手芸基礎  手縫い 
秋といえば食欲の秋、読書の秋、、、芸術の秋でしょうか。芸術の秋という訳ではないですが、巾着やなどお店でミシンや手縫いで作った物を飾らせて頂いておりますので、望幸にいらっしゃいましたらチラリと見て頂けたら励みになります!
昔と違って、縫い物をする際にミシン縫いが主流となっていますが、私は小物を作る時にはミシンよりも手縫いをする事が多いです。縫う時には縫い方の名前を気にして縫うことはないのですが、家庭科の学習をする小学校や中学校で習う縫い方ですと、《並縫い》はご存知な方は多いのではないでしょうか。
今回は手縫いの縫い方についてお話させて頂きます。
《並縫い》
naminui.jpg
1番基本となるのが並縫いです。雑巾を作る時や、ミシンをかける前の仮縫いの時にも使用します。
《ぐし縫い》
gusinui.jpg
写真では並み縫いと並べてありますが、ギャザーを寄せるとき、袖山の形を作るときに使われます。
並縫いより少し細かく縫います。
《本返し縫い》
honngaesi.jpg
honngaesi2.jpg
針を前の縫い目のところまで戻す縫い方。手縫いでは最も丈夫な縫い方なので、ミシン縫いの代わりとして使用できます。並み縫いと比べ、糸の間隔がありません。
《半返し縫い》
hanngaesi.jpg
針を縫い目の大きさの半分まで戻す縫い方。本返し縫いと同じ目的に使われます。
《置き(落とし)じつけ》
平らな台の上に布を置き、片手で布を押さえてもう一方の手に針を持ち一針づつ縫っていく方法。ミシンで縫うときに布がずれないようにしつける時などに用いられます。
《2枚落としじつけ(切りじつけ)》
置きじつけと同じ縫い方ですが、大きな縫い目と縫い目の間に小さな縫い目を一目入れるのが特徴です。厚手の毛織物等の時に使用します。この方法ですとしっかり止まりますので、ずれ易い布の場合にも使用します。
《斜めじつけ》
nanamejituke.jpg
2枚以上の布がずれないようにする為、糸を斜めに渡してしつけをします。しっかり止めたいときは、縫い目を細かくします。
《八刺し》
yatuzasi.jpg
斜めじつけを縫い返すと縫い目が八の字に見えることからこの名前がついたそうです。接着芯を使うことが多くなったので使うことは少なくなりましたが、芯を表布につける時に使います。高級仕立てなどで使われる方法です。
《巻き縫い》
ジャケットの裾の見返しの端等に使われる縫い方です。布の端に糸を渡し、細かく針を動かします。
《星止め》
主にパッチワークに使われる縫い方です。表面に出る縫い目が小さく星のように小さいことからこう呼ばれているそうです。
《まつり縫い(普通まつり)》
futuumaturi.jpg
折り代の端を折り、折り山を止めつけるのに使います。
《流しまつり》
普通まつりと縫い方は同じですが、斜めにかかるように縫い目を大きくし、ゆるくまつる方法です。絹などの柔らかい布地に適しています。
《縦まつり》
tatematuri.jpg
折り代の裏面から針を前に出したら、すぐ上の表布をすくいます。
《奥まつり》
折り代の奥をまつる方法です。縫い目が見えないので、高級服等で使われる方法です。
《渡しまつり(コの字とじ)》
折り山と折り山を突き合わせにして、ミシンの縫い目を開いた時のように縫い目を見せないで縫う方法です。縫い目は細かくし、折り山に直角に糸を渡し、一針づつ引き締めるようにします。
《千鳥ぐけ(千鳥がけ)》
折り上げた布端を止めつけるのに使います。並縫いとは逆に左から右へ進みます。上下交互に小さく針に布をすくって縫います。
《略千鳥がけ》
テープや芯を止める時等に用います。千鳥がけとは逆に並縫いと同じく右から左へ進みます。表布の厚みの半分だけすくいます。糸はミシン糸、またはまつり糸を使います。

呼び方が昔と違うものもありますが、実はこんなに縫い方があるんです。縫いたい物、場所によって縫い方が違います。本などを読んだ際に¨〇〇縫い(まつり・くけ)で¨と書いてあってもどんな縫い方か分からない時の参考にしてみて下さい。

タグ: ソーイング    縫い針  普通針  縫い方  手縫い