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静岡県富士宮市を中心に手作りの温もりを大切にする、布と学生服の店|望幸

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温もりブログ

針供養へ行ってきました
2019年02月08日 手芸用品  イベント 
縫い物をしている時に、まち針や手縫い針、ミシン針など古くなって縫いずらくなったり曲がってしまったり折れてしまったりした針は皆さんどうしていますか??
紙に包んで不燃物の日にだしてらっしゃる方や、使い続けた針だから捨てられなくて、、、という方も少なくないと思います。

年に一度『針供養』という行事が行われているのをご存知でしょうか

針供養とは、
折れたり、曲がってしまったり、使い古し錆びなどによって、使えなくなった縫い針やまち針などを供養し、神社に納める行事です。各地の社寺で行われています。

起源は、中国に「社(日土地神の祭日)に針線(針と糸、針仕事)を止む」という古い慣わしがあったとされ、それが日本に伝わったとされるようです。
平安時代に清和天皇によって針供養の堂が法輪寺に建立されたとされているので、9世紀後半には日本のごく一部に針供養の風習があったのではないかといわれています。

鉄の針が大量生産されるようになったのは室町時代のこと。和歌山の淡島信仰と結びついた針供養の風習が淡島願人を通じて、日本全国に広まったのは江戸時代中期以降のことです。

地域によって2月8日、または12月8日に行われる行事です。2月8日は「事始め」の日なので、農作業や裁縫も休んで、それから一年の作業が始まるからだそうです。
一方、西日本では事始めと事納めの考え方が違っているそうなので、一般的には2月8日なのですが、関西地方や九州地方では12月8日が一般的なのだそうです。
しかし、大阪天満宮では2月8日、加太の淡嶋神社針祭でも2月8日、嵯峨の法輪寺では12月8日と2月8日の両日に行われたりと、地域によって日時が決まっているというわけではないようです。関東地方や東北地方の一部では両方という地域もありますが、ほとんどはどちらか一方の日に行われます。ちなみにですが、富士宮にあります浅間大社での針供養は2月8日です。

使えなくなってしまった針を神社に納め、豆腐や蒟蒻のように柔らかいものに刺したりすることで供養し、裁縫の上達を祈ります。かつては土の中に埋めたり、針を刺した豆腐や蒟蒻を川や海に流して供養するという地域もあったそうです。

針に触れないようにするという風習が残る富山県や石川県では針歳暮とも呼ばれていて、饅頭や大福を食べたり、知人に贈ったりすることが行われているんだそうです。
長野県佐久地域では、2月8日に針を豆腐に刺し、その集落によっては神棚に上げて拝んだり、縁の下へ投げ入れたりするところもあるみたいです。

現在では家庭で縫い物をしたりという針仕事を行うことが少なくなっておりますので、家事作業における感謝や祈願の意で行われる事は少なくなっています。しかし、服飾に関わる分野においては未だ根付いておりますので、和裁や洋裁の教育機関や手芸のメーカーなどの企業では現在も行われています。

望幸もお店で縫い物をしておりますので、先日針供養に行って来ました。
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お客様からお預かりした針も一緒に供養をしてもらってきました。
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針塚に行く前に、本殿にて浦安の舞奉納、玉串奉納。
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本殿の中に、本町通りにあるお店の奥様方が作って下さった吊し雛が飾ってありました
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そして、針塚へ移動。

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ここにも吊し雛が飾ってありました!

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しっかり供養させて頂きました!

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私は初めて参加させて頂いたのですが、色んな方が声をかけて下さったので、一人で参加していても無事に供養出来ました。声をかけて下さった皆様ありがとうございました。

今年は去年より針仕事が上達するように、精進したいと思います!

浅間大社にあります針塚は、昭和49年(2月8日)富士宮市和裁教師会の佐野育子さんの発願により針塚を建立、祭典を行ったのが始まりだそうです。 当初は、和裁教師会の主催で行ってちたそうなのですが、平成6年に針子等の減少等により継続が困難となってしまった事で、浅間大社の恒例祭典として継承して下さっているそうです。

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針塚の裏側に佐野育子さんのお名前がありますので、浅間大社に行くことがありましたら見てみて下さいね。

タグ: 静岡  富士宮  望幸  浅間大社  針供養  吊るし雛  行事