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静岡県富士宮市を中心に手作りの温もりを大切にする、布と学生服の店|望幸

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温もりブログ

リッパーの再生!切れにくくなったリッパーを復活させます!楽してソーイング リッパー再生編
縫い物をしているときに縫い間違いをしてしまい、何度か縫い目を外したりすることが多くて、リッパーの使用率が上がっているせいか、リッパーの刃の部分が切れにくくなってきています。
新しいリッパーに変えようかとも思ったのですが、手に馴染んでいる物なので、出来たら今使っているものを使いたいと思い、ちょっと試してみました!

以前リッパーの紹介をブログでした際に、ハサミの切れ味が悪くなる原因のほとんどは、使用しているうちに刃の部分が欠けてしまったり、目に見えないキズが出来ることによるものというお話をさせて頂きました。
その問題を解決するために役立つものが、アルミホイルを紹介させて頂いて、アルミホイルの性質が金属の中でも、融点(固体から液体に変化する温度)が低く、柔らかい性質を持っていて、それを利用して、アルミホイルを切ったときの摩擦熱と圧力によって、溶けたアルミニウムが細かいキズが付いた刃にくっつき、刃の欠けた部分を補ってくれるのです。
これにより、切れ味が復活してくれるということで、リッパーにも使えるのではないかと思い試してみたのですが、

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このときは、アルミホイルを使う前より糸がすっと切れる感じがしたのですが、他に何か方法がないものかと思い、今回はこちらのメラニンスポンジで挑戦です。

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メラニンスポンジとは、メラミンフォームという材質でできていて、メラミン樹脂というとても硬い樹脂をミクロン単位で泡状に発泡させてつくられています。
この発泡させてつくるときに、とても細かい無数の網の目がつくられています。
その細かい網目が汚れを削れながら汚れをかきだしてくれるのが特徴ですので、これを使ってリッパーについた刃の汚れなどをキレイにしたら、切れ味が変わるのでは?と思いましたのでやっていきたいと思います。

まず、メラニンスポンジに水をたっぷり含ませます。

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そうしたら、リッパーを刃の部分までスポンジに刺します。

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スポンジに刺さったリッパーの刃の部分を指で少し強めに握り、握った部分を軸にして、上下にリッパーを動かします。

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20回ほど動かしたら、水でリッパーをよく流し洗って下さい。

洗ったあとは、水分が残ると錆の原因になってしまったりする場合がありますので、刃についた水分を柔らかい布やティッシュなどで良く拭き取ってください。

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仕上げに、ミシン油をお持ちの方はミシン油でさっと吹き上げると錆の防止にもなりますのでお試しください。

さて、糸を切ってみます。

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感覚的には、
アルミホイルは『すっ』
メラニンスポンジは『スパッ』という感じです。

圧倒的にメラニンスポンジの方が切れ味が良くなっていると思います!

小物作りで切れなくなったリッパーと、掃除をする時には使いにくい小さなメラニンスポンジがありましたら、是非お試しください。